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鉄骨工事の鉄骨建方(たてかた)について手順を紹介

コンクリート打設のように重要な建物の構造を担う鉄骨工事には、鉄骨建方と呼ばれる工事があります。

これは、鉄骨の部材を組み立てる工事のことで、いくつもの工程に分かれているのが特徴です。

 

鉄骨建方とはどんな鉄骨工事のこと?

鉄骨建方とは、現場で部材を組み立てる鉄骨工事の作業です。

鉄骨工事は、基本的に工場で鉄骨を製作し、現場に搬入して組み立て施工する手順で進めます。

 

この現場での施工を鉄骨建方といい、さらに細分化すると建入れ、建込み、建入れ直しと呼ばれる作業に分けられます。

それぞれを説明すると、建入れが柱設置などの垂直レベルでの設置作業、建込みは鉄骨などを所定の位置に建て起こして組み立てる作業です。

 

そして建入れ直しは、調整の作業になります。

これは、柱の傾きを修正したり、水平や垂直のレベルを補正する作業です。

 

鉄骨建方の専門用語

鉄骨工事のうち、組み立ての一連の作業を指す鉄骨建方ですが、多くの専門用語が用いられています。

代表的なものとして次の用語が挙げられます。

 

1・枕木
2・切梁(きりばり)
3・チェーンイコライザー

 

枕木は、角材のことです。

鉄骨工事の鉄骨建方では、資材の下に敷いて資材を保護したり、つり上げやすくしたりといった作業を指します。

 

切梁は、H鋼(Hの字に似た断面を持った形鋼の部材)で、最初にこの切梁を設置したうえで、その上に鉄骨の部材を仮置きしていきます。

最後のチェーンイコライザーは、加工するうえでガイドするための工具(治具)です。

 

鉄骨をつるして鉄骨工事を進める際に必要な治具であり、つるして鉄骨工事現場の階層へ持っていく場合に安全な形で持っていくために重要な役割をしています。

 

鉄骨工事における鉄骨建方の手順を紹介

最後に鉄骨工事の組み立て工程である鉄骨建方の手順を紹介します。

 

1・鉄骨へ仮設材のセット
2・鉄骨を浮かせて起こす
3・鉄骨の誘導
4・アンカーボルトのセットと玉外し
5・横方向に鉄骨を誘導
6・梁部分のセットと玉外し
7・水平ネットの設置

 

以上の7ステップを繰り返して鉄骨工事の組み立てを施工していきます。

最初に枕木に置かれた鉄骨を玉掛けしてワイヤーに固定します。

 

この際にフックで鉄骨が傷つかないようにベニヤ板をあてものとして設置することがポイントです。

次にワイヤーを巻き上げて鉄骨を起き上がらせていきます。

 

ゆっくり巻き上げていき、同時に重心がアンバランスになっていないか、落下しないかといった点を注意深くチェックすることが必要です。

3ステップ目で、取り付け予定の場所よりも少し上の方まで鉄骨を誘導させていき、ゆっくり予定場所に近づけます。

 

人払いを徹底して慎重に対応するのがポイントです。

4ステップ目で固定するためのアンカーボルトをセットして仮締め付けを施しましょう。

 

十分な固定がされたら玉外しをします。

5ステップ目は横方向の鉄骨を設置します。

 

梁に使う鉄骨を縦方向の鉄骨と同じように玉掛け、誘導を実施しましょう。

バランスに注意して施工します。

 

6ステップ目は、慎重に位置を調節します。

介錯ロープと呼ばれるコントロールのためのロープを用意してコントロールしましょう。

その上で仮設置になります。

 

最後に玉外しをしていきますが、ここまでで最も危険な作業になるので安全帯を徹底しましょう。

玉外しができたら安全確保のために水平ネットを設置します。

 

これを繰り返し行うのが鉄骨建方の手順です。

 

まとめ

鉄骨工事の手順として、現場での組み立てである鉄骨建方を説明しました。

鉄骨を玉掛けして必要な場所に設置していくことを繰り返す作業ですが、危険も多く慎重な施工が求められます。

 

流れを知っておくことで、いかに危険な作業か理解し、より安全な建設工事がすすめられるはずです。

 

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