鉄骨工事に必要な期間は?おおよその工期の目安も紹介
鉄骨工事は鉄骨を使用して建物を組み立てていく工事です。
木造に比べて材質や構造の強度が高いことからマンションやビルといった建設工事で施工が計画され、用いられることの多い工事とされています。
しかし、マンションやビルなどを実際の鉄骨を使用した工事では、どの程度の期間がかかるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鉄骨工事を用いたマンションやビルのような建築物の工事期間について解説していきます。
木造よりも工期が長い?鉄骨工事ってどのような工事?
鉄骨工事は、文字通り鉄骨を使用した建設工事です。
あらかじめ鉄骨のサイズや位置関係を設計し、施工の計画をして最適な工事を行っていきます。
その流れは、次の6つのステップで進められていきます。
・アンカーボルト設置
・均し(ならし)
・鉄骨製作
・建て方
・ボルトの接合
・グラウトの充填
最初に鉄骨の足元の部分を固定するためにアンカーボルトと呼ばれるねじのような部材を取り付けます。
アンカーボルトを正確に設置しないと、その後の工事に影響を与えるので慎重に行います。
基礎コンクリートの部分が打設されたら、鉄骨の柱を立てる前に、柱底均し(はしらそこならし)モルタルと呼ばれるセメントと砂を混合した材料(通称まんじゅう)を入れて、鉄骨の柱のもとで均しを行っていきます。
代わりに既製品の金物を設置して、それを鉄骨の足元部分の固定に使用する場合もあります。
並行して工場では、鉄骨を加工していきます。
材料の選択から始まり、加工、組み立て、溶接、さび止めの塗装などを行い設計図に沿って鉄骨を加工するのが一連の流れです。
溶接を行って仕上げのさび止め塗装をする前に超音波探傷試験を実施し、溶接部分の中身を確認するのも特徴です。
加工では設計担当の方が立ち会って、正確な設計がされているかを確認していきます。
そして、問題がなければ現場へ搬出します。
現場では、やってきた加工済みの鉄骨を組立てて、設置していきます。
この作業を建て方といい、鉄骨工事で最もよく目にするステップといえます。
ただ、危険な作業も多いので、慎重に行われる工程です。
建て方が行われていくと、柱と梁の部分を接合する必要が出てきますが、このタイミングでボルトを接合していきます。
また、工事個所によっては、接合をボルトでなく溶接によって対処する場合もあります。
グラウト充填を最後の工程で行います。
これは足元の最終固めのことで、足元部分の隙間に対してモルタルの一種であるグラウト材を充填して固めることで完成します。
以上のような工程を経て次の建設作業へ進みます。
このような流れを知ったところで、建築物における期間を説明しましょう。
各建物の期間を紹介
鉄骨工事を行う主な建物として、マンションやビルがあります。
それぞれの目安となる工事期間を紹介しましょう。
まず、マンションの場合は着工から竣工までの実際の工事期間は最短で次のような式になります。
(階数×1か月)+1か月
鉄骨工事といっても軽量鉄骨の比較的工期が短い内容になるので、より本格的な鉄骨工事、例えば鉄筋コンクリート造になると、数か月程度期間が伸びるでしょう。
次にビルを建設する場合の工事期間は最短で次のような式によって求められます。
(階数×1か月)+3か月
こちらは、鉄筋コンクリートになるケースが多いためです。
もちろん軽量鉄骨のビルを建てる場合は、それよりも短い工事期間で建設が可能です。
まとめ
鉄骨工事は今回紹介したようにさまざまなステップを経て行われます。
その後の建設工事の期間については、スムーズにいった場合の最短期間を求める計算式を紹介しました。
いずれも鉄骨工事を伴う建設工事を依頼する場合、一つの目安として知っておくと役立つでしょう。
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