鉄骨工事に必要な資格は?分野ごとに紹介「工事・溶接・車両」
鉄骨工事は、様々な技術の組み合わせであり、工事を施工するには必要な資格を持った専門家の存在が欠かせません。
また、取得には手間がかかることも多く資格を持った作業員を集めるために、各会社へ問い合わせをするケースすらあります。
そこで今回は鉄骨工事に必要な資格の概要と取得のための講習や受験について解説し、どのような業務で活躍する資格なのかをまとめました。
鉄骨工事に必要な3つの分野の資格
鉄骨工事に必要となるのは、工事管理の資格、溶接関係の資格、そして、車両関係の資格です。
普通自動車免許など基本的な資格を除いても鉄骨工事に必要な資格は、以上の3分野による資格が必要になります。
これらの資格について、それぞれ見ていきましょう。
工事管理に必要な鉄骨工事の資格
鉄骨工事の工事管理に必要なのが「建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者」です。
この資格は、組み立てや解体が行われる、あらゆる鉄骨工事の作業方法や安全確保を指導監督する責任者です。
実務経験が必要であり、作業者に対する教育をはじめ作業環境の整備方法、鉄骨工事の設備などについて座学や実習を中心とした講習を受けた上で、最後に試験を受け、合格したら資格取れます。
鉄骨工事をするにあたって、必ず設置が必要な資格といえるでしょう。
鉄骨工事の溶接に必要な資格
鉄骨工事は、溶接をするシーンがとても多くあります。
その中でも特に重宝される資格が、ガス溶接技能者とアーク溶接作業者です。
ガス溶接技能者は、ガスバーナーを使って金属をつなぎ合わせる溶接の国家資格です。
ガスバーナーを使った溶接は、鉄骨工事の溶接の基本技術なので、現場で溶接をするに当たって最低限取得しておくべき資格と言えます。
こちらの資格は2日間、合計14時間の講義を受けてガス溶接の実技を通じて資格取得を目指します。
上位資格として3年間の実務経験があれば、指導者としての資格である、ガス溶接作業主任者の受験が可能です。
アーク溶接作業者は、電気を使って金属を接合するアーク溶接に必要な資格です。
ガス溶接よりも1,000度も高温なアーク溶接によって、ガス溶接では溶接が困難な部分を溶接する場合に活躍する資格といえるでしょう。
このアーク溶接技能者の資格を取得するには学科が11時間、実技が10時間のトレーニングを受ける必要があります。
車両関係の資格も鉄骨工事に必要
車両関係の資格は、玉掛け技能、高所作業車運転技能、そしてフォークリフトの免許が挙げられます。
玉掛けは、クレーンに鉄骨や荷物を括りつけたり、外したりする作業を指します。
鉄骨工事は、基本的に鉄骨をクレーンに玉掛けして他の場所へ持っていくことが多いので、正しい操作方法が求められます。
取得には、技能講習を受けることで、その講習を受けて問題ない技術と判断されれば、最大つり上げ1トン以上を扱える資格が得られます。
高所作業車運転技能も重要な資格です。
鉄骨工事は高所での作業が多いので、高所作業車に乗って作業をすることも少なくありません。
技能講習を受けることによって取得できますが、10m未満の高所作業車の場合は、特別教育を受けるだけで運転できます。
ただし、この資格のほかに該当する自動車免許を持っている必要があります。
フォークリフト免許は、作業所から現場へ運ぶトラックへの積み込みや現場での積み下ろしなどで活躍します。
「1トン未満」と「1トン以上」の2種類に分けられ、「1トン未満」の場合は特別教育、1トン以上は、「フォークリフト運転技能講習」を受けた後、試験に合格することで取得できます。
まとめ
鉄骨工事には様々な資格を持った作業員が活躍しています。
これらの作業員が一部欠けるだけでも、鉄骨工事が進まなくなる可能性もあります。
以上のことから、鉄骨工事は、様々な専門資格が要求される高度な工事といえるでしょう。
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