知っておくと便利な鉄骨工事の基礎知識を紹介!作業手順も解説
鉄骨工事は鉄筋コンクリート造の建物や鉄骨造の建物を建てる際に必須の工事です。
鉄骨と呼ばれる鉄製の棒やパイプなどを組み合わせて骨組みを作る作業は、多くの方が見たことのある風景ではないでしょうか。
しかし、改めて整理した知識を持ち合わせていないことが多いのも事実です。
そこで今回は、鉄骨工事の基礎知識というテーマで、鉄骨工事とはどのような工事を指し、その作業手順はどのようなものなのかについて解説します。
そもそも鉄骨工事とは
鉄骨工事とは、鉄骨製作を手掛ける業者が工場で作ったH鋼などの部材を建設現場に搬入して、現場で組み立てていく工事です。
単に現場で既製品の部材を組み立てるというわけではなく、工場で一つ一つ設計図に応じた加工が施された状態で運ばれてくるため、現場と工場の2か所で行われる工事とも理解できます。
つまり、単に現場での施工管理をするだけでなく、製作している工場でも管理をする必要がある工事といえるでしょう。
基礎工事も重要な役割を果たし、特に鉄骨の柱を設置するためにアンカーボルトをコンクリート基礎へ固定するアンカーセット工事は、鉄骨工事の成否を左右する作業です。
このような特徴を持つ鉄骨工事について、次の項目では作業工程を見ていきましょう。
知っておくと便利な鉄骨工事の作業手順
鉄骨工事をするにあたっては、次の手順で行われます。
・準備
・建て起こし
・本締め
・デッキ敷き
・胴縁(どうぶち)取り付け
これらの手順について解説していきましょう。
鉄骨工事の作業手順のステップを解説!
準備として、建方日と呼ばれる日程を打ち合わせします。
そのうえで、鉄骨の仕様を設計図面と照らし合わせながら確認します。
さらに工場での鉄骨製作が始まり、完成した鉄骨を順次第3者機関に溶接検査(超音波探傷検査)を依頼してチェックするのです。
できあがった鉄骨は、現場に搬入して建て起こしを行います。
これは、鉄骨の柱を立てる作業であり、この時点でアンカーセットの工事も完了している必要があります。
またそこから横部分の鉄骨である梁を固定していく作業も開始していく流れです。
クレーンを使って鉄骨を釣らして、場所まで持ち上げます。
そこでカリボルトやワイヤーで仮固定を行って安定させます。
本締めは設置した鉄骨のボルトを完全に締めて固定する作業です。
これを行うことで鉄骨が完全に固定されます。
高い摩擦力と締め付け力を持つ「高力ボルト」と呼ばれる部材を使い、専用の工具でしっかり締め付けるのがポイントです。
さらに必要に応じて溶接作業も行って接合させます。
鉄骨が完全に固定されたらデッキ敷きを行います。
デッキ敷きは、床部分のデッキを設置していく作業です。
これで鉄骨の骨組みから床面の基礎ができあがり、移動がしやすくなります。
そこから、胴縁と呼ばれる部材を取り付けます。
これは、横方向に取り付ける長い部材で水平に取り付けることで、羽目板やボードを固定するための骨組みになります。
これらの手順を経て、鉄骨工事が完了し、次の工程にバトンタッチしていきます。
まとめ
鉄骨工事は、工場と現場とで協力して行う鉄骨を製作して設置する工事です。
基礎から製作された鉄骨の検査、正確な設置に至るまで、慎重な作業が求められる工事でもあります。
さらに危険を伴う作業も多いため、工場の製作現場から設置する建設現場に至るまで安全に配慮した施工管理が求められるため、鉄骨工事を行うには、専門の技術や知識を持ったプロが対応する必要があります。
もし、身近な建築の現場などで鉄骨工事の施工現場を見かけたら、そのこだわりを安全な場所から見守ってみましょう。
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